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ジャニー作品を彩るスターたち

ジャニー喜多川氏が作・構成・演出を手掛ける舞台には、いわゆる「ミュージカル」やレビュー」はこうあるべき……といった慨念を打ち破るさまざまな楽しさと驚きの仕掛けが随所に敗りばめられている。再演を重ね、恒例化した作品でも公演のたびに新しい試みを採り入れ、大胆なマイナーチェンジを繰り返していくというスタンスにもブレがない。数えきれないぼどのショーを観まくることで蓄えらられた演出や仕掛けの引き出しの多さもげ圧倒的である。ジャニー作品に主演するスターには、歌に演技はもちろんのこと、いろいろな種類のダンス、殺陣、フラインブ、ワイヤーアクション、イリュージョン、打楽器パフォーマンス、ジャグリングなどに幅広く取り組むことが求められる。「SHOCK」や「MASK」の初演時に座長を務めた少年隊をはじめ、「EndlessSHOCK」の堂本光一、「滝沢演舞城」「新春 滝沢革命」の滝沢秀明、「DOREAM BOYS」の亀梨和也などに共通しているのは、ジャニー氏の要求する芸事に懸命に挑むエンタテイナーとしての柔軟性とチャレンジ精神、それに多くの観富を惹き付ける魅力と華を併せ持っていることだろう。堂本光一による階段落ちや滝沢乃明の空中ダイブ、亀梨和也の綱渡りなど、あれだけのハードなアクションを毎回こなしてみせる芸人魂には驚くしかない。共演する彼らの後輩たちも、座長自らの身体を張った熱演を間近で観ることで、エンターテイナーとして必要なことを学びとっているのではないか。つまり、稽古期間も含めて、ジャニー作品は、ジャニー氏がタレントたちに理想のエンターテナー像を伝える貴重な場の1つになっているのである。
また、近年は少年隊・錦織一清も、「PLAYZONE2009太陽からの手紙」の作・演出、海外ミュージカル「SHE LOVES ME」の演出を手掛けることで、後輩たちにジャニーズ流 エンターテナー精神を伝える作業を行っている。
今、ドラマやバラエティーなどのテレビ、映画、CM、ラジオ、CD……と幅広いメディアでシャニーズのタレントたちかエンタテナーぶりを発揮しているが、その軸足的な役割を果たしているのが一連のジャニー作品だと僕は思う。そこには、ジャニーズ流エンタターテインメントの核となる要素が濃縮されてギュウギュウに詰まっているのである。

文=西条昇(ショービス評論家、江戸川大学専任講師)

シアターガイド2010/03

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